スタッドレスタイヤ

スタッドレスタイヤとは、自動車が積雪路や凍結路などをスタットレス_0052.jpg走行するために開発されたスノータイヤの一種です。積雪路や凍結路の摩擦係数が低い路面で、普通のタイヤに比して駆動力や制動力をより大きく路面に伝える工夫がされてます。従来のスパイクタイヤとの対比で、スタッド(スパイク)の無いタイヤである事から、このように呼ばれています。スパイクレスタイヤとも。スパイクタイヤの問題点を克服し、旧来のスノータイヤをスパイクなしでも問題なく運用出来る性能として開発されました。
また、冬季以外に使用する普通のタイヤを夏タイヤ、スタッドレスタイヤを冬タイヤと呼ぶこともある。
あるいは省略してスタッドと呼ぶ事もあるが、上記の通りスタッドの無いタイヤが スタッドレスタイヤであることから、この略称は字義的に矛盾している。
E350クラスCには<YOKOHAMA製>(225/75R16)が、クラスBには(215/75R15)又は(205/75R16)がお勧めです。高速道路では慣らし運転が済むまではブロックのなじみがあまり良くなく、轍にも敏感に反応しますが慣らし運転が済むとまったく不安はありません。雪道では上り・下り坂・アイスバーン・圧雪路・深雪など全ての路面で素晴らしい走行性能、制動性能を示してくれます。しかし最高速度が120km まで、使用する季節は冬季に限られ、夏場などの気温の高い季節で最高速を超えた場合、バーストする恐れがあるのでこのタイヤに限らずスタットレスタイヤの取扱いには充分注意してください。その性能が最大限に発揮できるのは購入から2年位までです。

スタッドレスタイヤ開発の背景  

1970年代から本格的に普及したスパイクタイヤは、それまでのスノータイヤに金属製(主にバナジウム鋼)のスパイクピンを埋め込んだもので、ピンを埋め込まないスノータイヤに比べて特に凍結路で非常に安定した走行が可能ででした。しかし、積雪の無い舗装路で使用した場合、金属製のスパイクはアスファルトを削り、道路を傷め、粉塵を発生させました。特に、積雪量と交通量の多い都市部では、粉塵の影響で目、鼻、のどの疾病や気管支喘息を悪化させるなどの健康被害が発生しまた。そのような社会状況の中、1982年にミシュランより、スタッドレスタイヤの国内販売が開始されました。

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構造  

接地部分。通常のタイヤと溝の構造が異なります。スタッドレスタイヤは積雪路や凍結路での走行を目的としており、普通タイヤに比べて以下のような特徴がある。

深い溝

スタッドレスタイヤは普通のタイヤに比べて、溝が深く設計されています。これは、積雪路で雪を溝が噛むようにしてグリップを得る為です。また、接地面で溝に噛んだ雪はタイヤが回転する間に溝から剥がれ落ち、再度接地した時には、新たに雪を噛む動きをします。

サイプ

スタッドレスタイヤの溝を構成するブロックにサイプと呼ばれる細かい溝が切られています。サイプにより、ブロックが変形し凍結路や圧雪路で路面を引っ掻くようにしてグリップを得ています。

ゴム

スタッドレスタイヤのゴムは低温でも柔軟さを失わず、また常温でも溶けないよう通常のタイヤとは異なるゴムを使用しています。また、凍結路でのグリップを向上させるために気泡を含んだゴムを使い吸水・吸着効果を向上させたり、ガラス繊維やクルミの殻を練りこんで引っ掻き効果を持たせたりするなど、メーカーにより独自の工夫がされています。

この構造が良好な状態でなければ、その性能を発揮できなくなります。特に溝の深さが新品状態に比べて半分以下になった場合、雪を噛み込んでグリップすることが不十分となり雪上用タイヤとして使えなくなります。通常のタイヤには使用限度を示すスリップサインが仕組まれていますが、スタッドレスタイヤにはこのスリップサインの他に、すべり止め装置としての使用限度を示すサイン(プラットフォーム)も仕組まれています。また、溝があっても実用限度を超えた長期使用やオフシーズンの保管状態が悪かったりすると、一般タイヤよりゴムが劣化し、走行に影響を与えます。
溝が浅くなったスタッドレスタイヤはゴム自体の柔らかさや多数の溝による接地面積の減少や排水性に劣るなどの理由で、乾燥路面でのグリップ力は一般タイヤに劣り、通常のコーナリングでもグリップ力の限界を超えて横滑りを起こしやすいことがあります。また、濡れた路面では更に性能低下が激しく、JAFのテストでは、制動距離が1.5倍以上にもなった。

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問題と弱点  

スタッドレスタイヤは万能ではありません。スパイクタイヤが禁止となる前には、スタッドレスタイヤの性能不足による冬季の交通事故増加が懸念されてましたが、事故件数自体は増加したものの、死亡につながる事故は減少していることから、問題になりませんでした。

ツルツル路面(ミラーバーン)

交差点で停止、発進が繰り返されることで、スタッドレスタイヤが圧雪路面を磨きあげ、鏡のような路面が出現します。スパイクタイヤではミラーバーンが生成される事は稀だったが、スタッドレスタイヤの普及に伴って交差点や坂道などでアイスバーンが生成されやすくなりました。

凍結防止剤などの使用量増加

スパイクタイヤの規制とスタッドレスタイヤの普及に伴い、塩化カルシウムなどの凍結防止剤の使用量が増加し続けており、環境や車体への影響などが懸念されています。

温暖な地域での積雪時

スタッドレスタイヤは0℃を数度下回る温度以下で本来のグリップ力を発揮します。普段降雪のない温暖な地域で、まれに路面に積雪したような時には路面温度は氷点下前後のためにタイヤ作動温度領域から外れるのでその性能は発揮されません、また通常のノーマルタイヤよりも1箇所にかかる摩擦が大きいため摩擦熱が発生しやすく、夏にスタッドレスタイヤを装着して高速走行を繰り返した際にタイヤがバーストしたり、火が出て車両火災になったケースもあります。

このように、スタッドレスタイヤへの過信は禁物です。スタッドレスタイヤを装着する事により、雪道での滑りやすさは低減しますが、完全に防ぐものではありません。また、急な坂道を走行するにはスタッドレスタイヤであってもタイヤチェーンを装着しなければならない場合があるあります。
時折、駆動輪のみにスタッドレスタイヤを使用している例もありますが、本来は駆動方式問わず全車輪装着をすることにより十分な性能を発揮するように設計されています。装着する場合は必ず全輪の装着をお願いします。

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